光ファイバ融着接続機

~光ファイバ融着接続機とは~

 光ファイバ融着接続機とは、アーク放電により発生する熱を利用し、光ファイバの端同士を溶融し、瞬時に接続する機械です。ご存知の方も多いと思いますが、光ファイバは透過率の高い石英ガラスやプラスチックなどで作られた非常に細い線となっています。コアと呼ばれる屈折率の高い中心部を、クラッドと呼ばれる屈折率の低い層で覆った同心円状になっていて、光はコアの中に閉じ込められて伝わっていきます。

光ファイバ融着接続機の説明

 光ファイバ融着接続機では2本の光ファイバの端部同士を調整して、合わせることにより、光の損失を抑えることが出来ます。コアの軸そのものがずれていたり、角度がずれていたり、また、光ファイバ同士の間に隙間が空いていたりしても損失が大きくなります。

光ファイバの接続方式

 光ファイバ融着接続の際のコア同士を合わせる調整方式に関しては、コア調心外径調心があります。コア調心はその名の通り、画像処理によってコアの中心軸が一致するように位置決めを行った後に、放電を行う融着接続方式です。2方向観察のカメラを搭載した融着接続機を用いるので、縦軸も横軸もコアを合わせる事が可能です。一方、外径調心はV溝を用いることにより光ファイバを固定させ、光ファイバを溶融させた際の表面張力による調心効果を利用して外径を合わせる(調心)融着接続方式です。

光ファイバ融着接続機の説明

 光ファイバの永久接続である融着接続を説明しましたが、光ファイバにはコネクタを先に付けるコネクタ接続もあります。コネクタ接続に関しては、別途ご説明しますが、イメージとして、光サービスの運用や保守で切り替えが必要な接続点で主に使用され、それ以外の場所では主に永久接続が使用されます。

光ファイバ融着機のレンタルに関しましては下記ページよりご参照ください。